「この本おもしろかったよ!」
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ブッタとシッタカブッタ

ブッタとシッタカブッタ

小泉吉宏/著
メディアファクトリー

私自身少しナーバスになっていた時期にこの本を読んだのですが、悩みが消えたわけではなく、その解決の糸口を見つけるのに役立ちました。悩みは自分で解決する事だと思っているし、何かに頼るなんてちょっと違うのでは…?と私は思っています。ましてや不特定多数の人に向けて発信されている本に解決策を求めるなど考えてもいなかったので、こういう類の本はいっさい興味もなく、買ったこともありませんでした。なので、この本を買ったいきさつも内容を見てではなく、滑稽なブタの絵に惹かれて立ち止まり、タイトルの面白さに惹かれてという理由でした。

本書は主人公のシッタカブッタが恋に人生に悩やみ、だんだん自分の心の根本を見つけていく読み物としても楽しいストーリー仕立てのマンガです。押しつけがましい癒しの言葉やなぐざめの言葉を投げかけられ、それに感動するような形のモノではなく、分かっていたけれど認めたくない現実を、シッタカブッタという主人公の行動を第三者的に見ることで自分自身に突きつけられてしまうのです。

このほかにシリーズで3冊程出ているのですが、一冊目が一番シンプルでストレートな内容です。
人はいつでも幸せでいたいと思うし、楽しいことばかり続けばいいなと思うものです。でも、悲しいことや辛いことがなければ、それを幸せだと思ったり、楽しいと思ったりもできないはずです。悲しみも不幸せも全て受け入れて、悩んで楽しめる人生を送りたいなと思います。(文:みなりん)