王様の耳はロバの耳 2001.2
〜受賞の余波〜
2001年02月27日
『人の家に遊びに行く』
人の家に遊びにゆくのはとても楽しいのもである。新聞の折り込みチラシや住宅情報、不動産屋の前で家の間取りを見るのが趣味の私にとって、現場(自分以外の人の家のこと)を覗くことができるのはひじょうにうれしいことだ。とくに、はじめて行く人の家はことのほか興味深い。あちこち見ながら関心したり羨ましがったり、めずらしがったりする。今日、2/27(火)に会社がらみの知り合いの家に遊びにいくことになっていて、いまからわくわくしている。手みやげに会社の近所にある激安の店でいちごを二パック購入した。手みやげとは心おきなくその人の家でくつろぐために必要なグッズである。
しかし…である。人の家を見るのが好きとはいいつつも実はそのくせ、自分の家はというと、いつも散らかし放題のため、なかなか人を招くという機会が少なくなっているのが寂しい現状である。ものが多く人が入れないというのもあるが、台所が一階で居間であり寝室であり生活の場である部屋が、二階にあるのも面倒なところである。おまけにネズミが出るから安心して料理が出来ないのだ。人に手伝ってもらうなどということはネズミに会いたい人だけに限る。一度人を招待するとしばらくは部屋が整っているのでそういうときに次々に人に来てもらうというのが理想だが、人の都合もあるしそううまくはいかないのだ。よく、急に出かけていってもどうぞと招き入れてくれる人がいるが、尊敬してしまう。つまりいつでもきちんとしているうちなのだ。しかしそういう風になりたいものだとこの頃思う。知り合いに車で家に送ってもらったときなんかにふと「お茶でも飲んでいかない?」なんて言ってあげられたらと思うのである。空間の広さとかじゃなくて、誰がきてもくつろげる場所を作り上げたいものだ。でもあの荷物の量じゃ当分無理か。トホホホ…(やぎ)

『脱ダム宣言』

長野県知事が「脱ダム宣言」をしたというのをテレビのニュースで知った。詳しい事情はわからないので、私には評価のしようがないが、勇気あるなあ、とおもう。
実は私は、ふだんテレビをほとんど見ないのだが、「ナガノ」という言葉に反応してみてしまった。なぜなら、小社出版部には長野県人が二人いて、その人たちがよく長野の話をしているので、「ナガノ」ときくと、勝手に耳が反応してしまうのだ。
小社の出版部は全部で六人いるが、そのうち長野県人が二人、東京都人が三人、そして私三重県人一人。こうして書いてみると、おおっ、ひとつ気づいたことがある。東京都も長野県も三重県も知事が個性的じゃないか。意外な共通点を発見。(京)


『誰じゃ!』
深夜2時、マンションに鳴り響く音で眼が覚めた。床についてうとうととしはじめた頃、突然ゥウーゥウーと音がする。どこから聞こえるのか見当がつかず、変な音がするなと耳をかたむけていたが(半分寝ていた)、ふと、これって防犯ブザー=非常事態かっ!?と飛び起きた。ジリリリリッという非常ベルのような空気をバリバリバリと突き破る音と違い、こもったように地味に騒ぐ音である。寝入ってしまえば気がつかなかったかもしれないが、それにしてもこりゃ大変、何事だ。同じように目を覚ました両親が様子を見に外へ出た。火事か、それとも変質者でも出たのか、どこかのあほのいたずらか。どうやら、どこかの家庭に設置されている非常ブザーが誤作動を起こしたらしい。なんだ、事件じゃないのね、とちょっと肩すかしを食らった気分。それにしても、様子を見に飛び出したのは我が家だけだったらしく、どこもみな寝入っていたか無関心だったようだ。今回はたまたま寝入りばなだったから気づいたが、たしかに夜中の異変に即座に反応するのは難しいだろうなと思った出来事だった。(かわら)

『春風と一緒にやってくる』
いよいよ花粉の季節がやってきました。私は花粉症ではないので辛い季節とは言えませんが、薬局にいくと所狭しと花粉症対策の商品が並んでいます。こんなに「花粉症」が認知されてきたのは、いつ頃からなのでしょうか?ここ5年くらいで爆発的に「春」は「花粉の季節」のイメージができあがってきてしまったような気がします。
特に驚くのは、天気予報とともに花粉情報までがテレビで放送されていることで、花粉症でない私でもなんだか鼻がムズムズしてしまう。
しかし春一番が吹く頃は、コンタクトレンズ着用の私にとっては大敵でほこりが目に入り目を赤くして泣きながら通勤している。昔にはなかったいろいろな症状は現代病と言えるのだろうか?(リュウ)

外出です。
(宮)
2001年02月13日
『引っ越し先決定!!』
歩き回って、探しに探して、やっと見つかった引っ越し先は、かなり好条件のいい物件。やっと決まったおかげでほっとして、ダウン気味。この先の引っ越しのことを考えると、ちょっと憂鬱だけれど、とりあえず決まって良かったぁ。(みなりん)

『祖師谷21み〜つけた!』

土曜日久しぶりに自転車で近所をウロウロと走り回った。地元の千歳烏山近辺は飽きているので、祖師谷大倉へむけてに自転車を走らせた。途中、食物屋で立ち止まったり、リサイクルショップなどをまわり、ついでに不動産屋を見て回った。今の場所は結婚以来住み続けているのでおよそ7年くらい住んでいることになる。今までこんなに長く住み続けたことが実は生まれてからたぶん(?)ないことで実は少し今の場所に飽きてきている。夫といえば気楽なもので引越してもいいけどめんどくさいほうが嫌らしい。そんなこんなで今まで来ている。千歳烏山という土地のごちゃごちゃ感はわりと好きだし、会社から近いのも魅力だったから引っ越せずにいるのだ。まあそのうちいいところが見つかったらという感じである。アメリカンな感じの洋服屋などを冷やかしながら、しばらくウロウロしていたら体が冷えてきた。
さて帰ろうと商店街へと自転車を走らせたら、走らせるどころでは無いことに気付いた。なんと狭い商店街の道には人でいっぱいだし、そこに車も割り込んで来ている。おちおち自転車に乗ってもいられない雰囲気だし、乗っても自転車の意味をなさないことが私にもすぐに分かった。自転車を降りて脇道を探す。適当な脇道で折れるとそこにあったのが「祖師谷21」だった。
ある日仕事に疲れたとぼやいたら近所に住む友人(千歳船橋に住んでいる)から「祖師谷21」という温泉に行ってみたらとすすめられた。そこはなんでも銭湯みたいな値段で温泉に入れるらしいのだ。それは我が家から祖師谷大倉へ向かう道の途中の横道にそれたところにあるらしいという情報だけで実は場所がいまいちわかっていなかった。その温泉が今目の前にあるではないか。感動のあまり一応入り口まで足を運ぶ。大人400円サウナ付(タオル付)だと少し高いが目玉が飛び出るほどの事ではない。実はサウナはあまり好きではないので私は400円で存分に温泉をこんな近くで楽しめる計算である。今は少し寒いがもう少し温かくなったらここまで温泉に入りに来ようと心に決めたのであった。(やぎ)


『後ろが重い!』
自転車通勤で朝夕とコドモを後ろに乗せて早5年。引っ越しも2回ほどしたので遠くなったり近くなったり変化に富んだ日々だったが、今年の3月で保育園への送迎の任務は終わる。最初は前に付けていた子供を乗せるカゴも、成長とともに後ろへと付け替えて…。しかし重すぎるだろ!23kgは!5kgの米袋を4つ後ろに乗せていると思ったら強烈だ。おかげで3回以上はタイヤとブレーキのワイヤーを切って修理している。しかしよくよく考えてみたら体重制限は17kgと書いてあったような気もしないでもない。坂道もあるので私の太股は競輪選手なみになっているのは間違いないだろう。子供が1人だからいいようなものの、前と後ろに1人ずつ乗せてるお母さんも結構いるよね。っということは米俵1俵くらいにはなっているのでは…。
成長していることを喜びつつ、あまりの重さに毎日コドモに「今、体重何キロ?」と聞いてしまうのである。(リュウ)

『美容院』
この世で苦手なものを三つあげろといわれたら、私はその一つに美容院をあげる。頭髪の量がはんぱじゃないうえに、ひどいくせっ毛なので、月に一度は美容院のお世話にならなければならないのだが、それが苦痛で苦痛で。なにがいやかというと、あの大きな鏡。どこへ目をそらしても、かならず視界のどこかにテルテル坊主のかっこをした自分が入る。ある美容院ではカットの最中雑誌を読むことも鏡から目をそらすことも禁止され、鏡を睨みすぎたせいか店を出てからえらく肩が凝ったことがある。それとマッサージ。いつからか、たいていの美容院でやるようになったよなあ。カットやパーマの技術だけで充分お金をもらう価値はあるのだから、それ以上のサービスは無用じゃないだろうか。(京)

『ニュース』
情報が氾濫している時代である。その中から必要な情報を探し出すのは容易なことではない。
あるテーマについての情報・関連情報は大量に存在するが、それらが誰から出たものか、どんな根拠に基づくものなのか、はっきりしない情報が多い。ともかく、情報源の確かさが重要なことになる。
NHKのニュースなどで「○○事件について新たに△△△ということがわかりました」などと伝えられるが、それは警察の発表なのか、NHKの独自調査の結果分かったことなのか、一向はっきりしない。このようなニュースの伝え方の対極にあるのが民放のレポーターが関係者を直接捉えてコメントをとろうとするやり方で、これはニュース報道といえないかもしれないが情報を伝えるという点では、同じである。この時に、近頃はコメントを求められる人々が結構そういう状況に慣れてきているようにみえるから、話はなかなか単純ではない。マス・メディアを利用する人すら出てきている。(宮)

梅見酒で二日酔い。

(かわら)

2001年02月13日
『三連休の読書』
連休中に『闇に消えた怪人 グリコ・森永事件の真相』を読んだ。事件発生当時私はまだ(もう)中学生だったので、「おかしに毒を入れとる人がおる」くらいにしか認識していなかった。この本を読んではじめて、グリコ・森永事件の詳しい経過を知った。こんな込み入った話だったとはぜんぜん知らなかった。この本に書いてあることがすべて真実かどうか私には判断できないが、事件が起きたとき(起きていないときも)私たちに見えるのは氷山の一角なのだなあ、とつくづくおもった。私たちと書いたけど、私だけだったりして。(京)

『田んぼスケート』

8年ぶりにアイススケートを楽しんだ。私が小学校の頃は体育の授業でスケートをするのが常識だったが、九州出身の夫は生まれてから1度もスケートをしたことがないということだった。ところ変われば…である。春〜秋にかけては授業の一環として行われた稲を育てて、冬になるとその土地に水をまいてちょっとしたスケートリンクとなり、1年を通してその土地を利用する。しかしこれも氷が張るという条件のもとに成り立っているのでその地方によってできたりできなかったりする。その他にもジャガイモ掘りや菊を育てるなど、今考えてみると小学校の時にしてきた様々な授業は、その土地の気候に適した教室だけではできない多岐に渡る授業だったと改めて感心させられた。(リュウ)


『おまけ』
雑誌の付録というのはいくつになってもときめきを感じる。輪ゴムでとじられた、そのぷっくりした姿を書店で見かけると、何が付いてるの〜、と飛びついてしまう。「旅」最新号も付録に釣られて購入した。青春18きっぷの特集もおもしろそうで、早く帰って読もうとほくほくとした表情で帰宅。しばらく後にやはり父がほくほく顔で帰宅し、おもむろに同じ雑誌を取り出した。父もまた付録にときめいたのだろうか。血は争えない。
付録は、戦時中の列島路線図のカラーコピー。当時、日本領だった満州や朝鮮半島、台湾も載っている。貴重な資料でもある。さすが別刷りするだけの価値が付録にはある。その価値を認めるか否かは個人の好みだが。地図にはない京王相模原線稲田堤駅から徒歩数十分に住む鉄道マニアな親子は、その夜はこの付録に釘付けとなり、居ながらにして50余年前の列島縦断を楽しんだ。(かわら)

外出です。
(やぎ)

外出です。

(宮)

2001年02月06日
『中坊公平首相』
朝日新聞に連載されているエッセー「金ではなく鉄として」(2月5日現在で22回目)を読んで、中坊公平という人を見直した。一言でいえば「まっすぐな人」である。
子供時代から、いろいろ挫折を繰り返しながらも、なんとか大人になった人だ。森永ヒ素ミルク事件の弁護をしたことが大きな転機になったらしい。はじめ、この種の事件に関わる気がなくて、「断われ」と言ってもらうつもりで父親に相談に行く。ところが父親は中坊さんの予想に反して「世の中のためになる仕事をしないのか。そんな育て方をしたおぼえはない。」と叱られる。
とにかく、「金ではなく鉄として」を読んでから、ベストセラーになったと言われている「中坊公平、わたしの事件簿」(集英社新書)を買って読んだ。これもとても面白かった。そして、たまたまテレビをつけたら「日本における法と正義」というタイトルで連続番組に出ている。丁度見たときに森永ヒ素ミルク事件のことを話していた。被害者の子供のことを喋りながら泣き出しそうになり、鼻水を流し、声が上ずった。新聞でも本でもテレビでもかわりのない同じ人物である。
2〜3年前に民主党の菅直人(当時、代表だった)が、中坊公平を首相にしたいと言って評判を落としたが、菅直人がなぜそう言ったのかは、今回の本やテレビでよく理解できた。(宮)

『何でもできる携帯』

「携帯」=「持って歩く電話」のイメージはことごとく崩れて、今では音楽を聴いたりさらにはゲームもできる携帯が発売される。これも科学の進歩と言いたいところだが、何でもかんでもくっつけるというのもどうだろうか?確かにいろいろな機能が付いていれば付いているほどいざっていうときに使えるのかもしれないが、意外に使えない(使わない)機能もたくさんあって、本当に使いたい機能を探すために説明書を読むのだけでもうんざりしてしまう。
私自身は過去に携帯を持ったが、使いたいときに限って使えない携帯に愛想を尽かして現在はもっぱら公衆電話に頼っている。
人間の欲望はどこまでも満足することを知らない。便利になればなるほどさらなる便利さを求めている。でも、便利になる分だけガマンしたり相手を思いやる気持ちは薄れていくように感じるのは私だけだろうか。自分がしたいときに電話して、相手が電話に出ないと「なんで出ないの!」と怒ってみたり悲しんでみたり…。どんどん自分さえよければという人が増えていくのではないかと少し心配になった。(リュウ)


『社会見学』
2月6日火曜日、今日は町の印刷会社へ見学。社会見学といえば、マヨネーズ会社や石鹸会社の工場などを見学に行ったのを思い出す。お土産にマヨネーズや石鹸をもらったような記憶もある。為替取引所を見学したときは下敷きだった。今日は何がもらえるだろう。・・・・・・紙の見本帳か。そういえば、造船所に勤める知り合いからも、いつかドックをお見せしましょうと声をかけてもらっている。駆逐艦を造っている現場を見られるのだ。これはぜひ行きたい、見てみたい。でも、お土産は・・・・・・駆逐艦か。ま、それは冗談として、知らない職場を見るのはおもしろく、勉強にもなる。それでは、いってきます。(かわら)

売れに売れて本の改装中。
(やぎ)

しばらく天中殺につきお休み。

(京)