王様の耳はロバの耳 2001.8
〜暑ーい夏の始まり〜
2001年08月28日
『結婚式』
先週の土曜日、いとこ(♀)の結婚式に出席するため、名古屋へ。ひいき目ではなく、本当にきれいな花嫁さんで感動する。アットホームなほのぼの披露宴、涙もろい私は一番最初に目をウルウルさせ、披露宴の半分以上泣いて過す。いろんな場面で感動して泣いたのであって、決して先を越された悔し涙なんかじゃない…。幸せになってね。みなりん)

『人生は楽しい』

世の中いろいろな趣味の人がいる。私はこれといって趣味を持っていないが、とんぼ採りが趣味だというおじさん。盆踊りの好きな人、どこにでも自転車で行くのが好きな人、マンガを読むのが好きな人、ジャズが好きな人、料理を食べ歩くのが好きな人などなど本当に人の趣味、好きなことなどを全部書き出したら、きっと終わりはないのではないかと思う。でも、その楽しみの一つ一つに付き合ってみるのも楽しい気がした。もちろんついていけないものもあるだろうけど、それを楽しいと思ってやっている人と一緒に出かけたりすると、今までとは違う楽しみ方が出来たり、知らなかった楽しさを教えてもらえたりするものだと思う。
この週末は土曜日には夫婦で世田谷文学館で兼ねてから私が楽しみにしていた村上康成さんの原画展に行き、その後、小社でも出展していた恵比寿ガーデンプレイスで開催されていた絵本カーニバルの最終日に滑り込んだ。殆ど私の趣味?に付き合わせた形になったが、それなりに夫の方も楽しんでいたようだった。翌日は何人かの友人たちと調布に星野道夫の写真展を見に行った。星野道夫はカムチャツカで熊に襲われて死んでしまった若い写真家だ。彼の名前は随分前から目にしていたもののいいなあ気になるなあと思うようになったのは、やはり、友人に誘われていった映画がきっかけだった。自分だけだったら、あの地球交響曲(ガイヤシンフォニー)を見に行こうかと思ったかどうかもわからない。人はいろんなところで影響を与えあっているんだなあと思う。良いことも悪いこともあるんだろうけれど、人生を楽しくするのはそういう自分以外の誰かの一言だったりすることもあるのだなあと思う。
(やぎ)


『台風11号』
喉元過ぎれば何とかではあるが、先週の台風11号のことを書きたい。
はじめ、22日朝東京直撃と解釈できる予報が流された。しかし進み方の遅い台風で、関東地方に到達する時間が次第にずれて、昼頃になると言われた。
実際には22日朝、激しい風雨が吹き荒れた。長靴をはいて出かけようと思った位である。ところが、台風の中心が達するはずの昼頃には雨はほとんどあがってしまい、午後には静かになった。現実は予報と大分ちがっている。もう少し適確な予測ができないものかと思う。上陸後は勢力が弱まることも含めて、実際の動きにもう少し適合した予報をしてもらえないものか。台風が来るというので、ベランダの植木を部屋に入れたり、物干し棹をひもで縛ったりした。同じように台風に備えて、南大沢駅横の大型ビルの建設現場では建設中の建物の周囲の被いがカーテンを開けたように、全て巻きとられて、風通しをよくしていたのは面白かった。台風が通り過ぎたあとでは、もちろんすぐに元通りにしていた。
(宮)

『夏の終わり』
朝晩の風が涼しく変わってきて、もうすぐ夏も終わることに気付く。暑いのは苦手だが、「夏」という季節に何故か浮かれていた気分は今はない。日が短くなって1日の時間が短く感じられるせいかもしれない。
でもよ〜く考えてみると、そのぶん眠れる時間も多くなるということで眠ることの大好きな私にしてみればうれしい夏の終わりなのかもしれない。
(リュウ)

夏休みの宿題に泣いてロバお休み。
(かわら)
2001年08月21日
『台風』
台風が2年ぶりに上陸するそうだ。明日(22日)の午前中は凄いことになるだろう。
何年か前、夕方には大雨&嵐になることを知っていながら、なぜか早起きをして洗濯をし、洗濯物を干してきたことがあった。1日中「洗濯物大丈夫かなぁ?」と心配でたまらず(じゃあ、何で干してきた?)、家に帰る頃には、ものすごい大嵐になっていた。家についてベランダを見ると、物干しに絡みついたり、ハンガーに巻き付いたりしながらも、必至で雨と風に耐えている洗濯物がある。
「どうしようかなぁ、家に入れても床ぬれちゃうしなぁ。いいや、このままにしておこう」
と、そのまま寝てしまった。でも気になって、夜何度か起きて洗濯物の様子を見たりした。次の日、洗濯物たちは、全部ちゃんと残っていた。良かった、良かった。
でも…あの時、何で洗濯したんだろう?何で干しっぱなしにしたんだろう?何でだろう?みなりん)

『カミラさん』

イギリスのチャールズ皇太子とその恋人カミラさんが近々結婚するかもしれないというニュースをテレビで観た。ふたりは皇太子がダイアナ妃と結婚するずっと以前からの付き合いで、結婚後も関係をつづけていた。そしてダイアナ妃が亡くなったあとも関係は変わっていない。この根気の良さは、盛り上がるときだけ盛り上がって、ほとぼりが冷めるとすぐ他の若い女(男)に目をうつす移り気な男(女)にとっては見習うべきものがあるが、そんならはじめっからそっちと結婚すりゃあいいのに、とツッコミを入れたくなってしまう(あるテレビ番組のコメンテーターも同じことを言っていた)。
他人の恋愛沙汰なんて本来どうでもいい事なのだが、どうでもいいからこそ純粋に楽しめるのだ。ましてや背景はイギリス王室。完璧なシュチュエーションだ。つづきが気になって、このままじゃ夜も眠れないっ。
(京)


『スーパー』
駅前のスーパーに買い物をしに行った。日常使用するものだから、前回買ったのと同じものを探したが見付からない。というより、同じものが出ていなくて別のものに変わっているのである。これは台所で使う小道具から下着まで、いろいろな品物にあてはまる。次々と型をかえていく。身につけるものはその最もたるもので、下着でなく、表に着るもので、去年のものなどあるわけがないのかもしれない。靴も同じで、自分の足にあった靴だからと店員にたずねたが、型が変わっていますという返事。
スーパーでは品物が変わるだけでなく品物の置いてある場所が実によく変えられる。醤油は確かこの通路のはずだがと行ってみると、駄菓子の棚になっていたりする。のんびり生活させてはくれない世の中よ、と思う。
(宮)

『食べ放題』
佐賀に住む甥っ子が突然東京に遊びにきた。私たち夫婦も10日まで会社だし、横浜に住む夫の弟のS君ももちろん会社があるのに突然8日にやってきた。普段から家を美しくしている人は問題ないかもしれないが、我が家は、一部屋を生活空間、もう一部屋はほとんど物置状態で使っているので、突然に泊まりたいなどと言われても困ってしまう。ふつうのちゃんとした家ならそんな突然の来訪者にもちゃんと対応できるのだろうが、へんな見栄もあり、来るならちゃんともてなしてあげたいほうなので、ひとまず会社がある10日までは家に遊びに来ても入れてあげないからね〜と言っておいた。
しかしここの所、我が家では電化製品のあちこちにがたがきていて、トイレの電気はスイッチが壊れるわ、掃除機は壊れて使えない、冬からではずかしいがエアコンもそのまま壊れたままだし…とにかく暑いから覚悟して来ないとだよと念を押した。まずは箒とちり取りだけで掃除していた我が家をどうしたら、埃っぽくなくできるかだ。この機会に掃除機を購入して、無事11日に家に甥っ子とS君を迎えいれることが出来た。数日を4人で過ごし、最後のメインイベントとして待っていたのがS君企画のホテルに夕食の食べ放題に行くというものだった。S君は実は「食べ放題」フリークでどこかにそういう企画を見るといてもたってもいられなくなる性分なのだ。今回も私たち夫婦と甥を招待するといって連れいってくれた。味にもその雰囲気にもうるさいひとなだけありその某ホテルの雰囲気はなかなか良かったし、どの料理も味がよかった。
しかし、高校1年の甥の食べること食べること。昔からよく食べるヤツだが、気持ちの良いほど(悪いともいう)食べまくっている。S君もきっとごちそうし甲斐があるだろうなあと妙に関心してしまった。夜7時〜10時の閉店までみっちり食べ続けたのは私たちのテーブルだけだった。デザートのケーキもすごく美味しくて、S君は最近亡くした彼女の思いで話とともに、このケーキ、彼女が好きだったとワインに酔いながら語るのであった。彼が私たちを食べ放題に連れてきてくれたのは2度目だったが、一度目に急いで食べ過ぎで具合の悪くなった兄(夫)にゆっくり食べるのがコツ!と話しているのが妙におかしかった。おかげで今回はだれももう食べられません気持ち悪い、動けないとはならず楽しい食事になったのだった。また良い場所があったら教えてほしいものである。
ちなみにそのホテルお盆の間はハワイアンダンスのショーでお客さんを楽しませていたが、途中お客さんを巻き込み踊らせるという企画があった。なぜかハワイアンダンサーズの女性たちは、甥っ子を2度も指名し踊らせたのであった。佐賀から出てきて、最後の晩餐に二度もフラダンスを踊らされた甥はきっと忘れられない思い出をもって帰ったであろう。
(やぎ)

『スラム訪問』
この夏はマニラを訪れ、郊外にあるスラムの人々と接してきた。長年スラムを研究している大学教授とそのかつての教え子らが中心となって、スラムの子供たちに教育の機会を与えようと、スカラシップ制度を立ち上げたのだ。今回はその第1回目の視察のため、マニラまで飛んできた。訪れたスラムは、地方から出てきた人々が、川沿いのゴミため場に家を雑多に建て、生活をしている。ゴミのにおいが耐えないその地域は、衛生も悪くけして快適とはいえない暮らしぶりだが、各家々はこじんまりと室内は清潔で、人々も底抜けに明るくたくましい。地域内に教会、保育園があり、収入のある家庭の子は近所の小学校へ通う。カレッジまで行く子もいて、想像するほど悲惨な状況ではないが、この人々の多くがフィリピン社会の底辺で機会を得られず苦しい思いをしているのには変わらない。スラムの子供たちは、物怖じせず、日本人の訪問を喜び、日本のことをあれこれ聞きながら、自分たちのことを紹介したり、夢を語ってくれた。何かきっかけがあれば、スラムから優秀な人材が出れば、フィリピンももっと変わるのではないか。スカラシップのねらいがどこまで効を成すか、まだまだわからないが、子供たちの溢れんばかりの好奇心と向学心の手助けになればと切に願った。(かわら)

『他人(ひと)のせい?』

先週は夏休みを利用して座間味島(沖縄県)に旅行に行ってきました。(その話はまた機会があったら…)しかし、その楽しい気分もいっぺんに吹き飛ばしてしまうような事件が兵庫県で起きていました。
またしても虐待による子供の死亡。さらにはその遺体をゴミ袋に入れて川に捨てるというものでした。何故こういった事件は繰り返されるのだろう?虐待していた母親は自分もそうやって育ったのだから暴力でのしつけは当たり前と思っていたようです。
子供は自分勝手な大人をよく見ています。自分のことしか考えていないくせに言葉では「あなたのためを思って」と平気で嘘をつき「暴力はいけません」といいながら自分のことを殴る大人をよく知っています。一番身近にいる、本当なら大好きなはずの両親という名のずるい大人を…。
もちろん大人にだって感情があるから思わずということもあるかもしれません。でも自分が間違っていたときに、大人だから親だから許されるなんて気持ちがどこかにあるのではないのでしょうか。
特に私が親になってから気づいたのは「子供は自分の所有物」としか考えていない人たちが多いこと。自分のストレスを発散させてくれるような子供を求めている親。子供と自分の人生は別のものなのにいつまでも子離れできない親。そしてそんな親がかわいそうだという錯覚に陥っていつまでも親離れできない子供。そしていずれ「こうなったのはみんな他人(ひと)のせい」だと思い込むのでしょうか。
(リュウ)

2000年08月07
『ナンパ』
土曜日の午後、仕事で相模原駅周辺を歩いていたら、男の子が声をかけてきた。道をたずねるのかと思ったら、ナンパだった。こんなところでなあ、と思わず脱力してしまった。仕事中だったのでもちろん断ったが(仕事中でなくてもいやだ)、少しのあいだ話をした。きけば、19歳の大学生だという。大学は小田急線沿線にあり、家はこの辺り。夏休みだというのにバイトもしていないから、金銭的には何の不自由もないようだ。こんな田舎道で自転車に乗ってナンパするということは、よほど暇をもてあましているのだろう。話をしていると、わたしと彼は年齢は10歳しかちがわないけれど、居る場所は10万光年くらい離れているような気がした。10年という歳月は、本当に長いなあ。(京)

『死骸』

自宅の玄関のドアのかたすみにくもの巣ができた。老眼でよく見えないのだが、数日放っておくとくもの糸でくるまれた小さなかたまりがいくつか出来ている。玄関先でいかにも不精たらしく見えるからとかたづけるつもりで間近に目をこらしてみると、くもの糸でくるまれたかたまりは、虫がとらわれているのだとわかった。当たり前のことだが、玄関先にくもがとらえられた小さな虫の死骸を展示していたことになる。くもの自由にまかせておくわけにもいかず、きれいにはらいおとすことになった。コンクリートでできた高層住宅の室内もくもが姿を見せる、そのたくましい生き方には感心する。10階の部屋まで、一体どうやって昇ってくるのか。風に乗って飛んでくるのだろうか。(宮)


『ショートカット』
10年ぶりに髪の毛を短くしてみました。背中の真ん中くらいまであった髪を約30p切ったので、美容室の人にも「何かあったの?」とか「心境の変化?」とか、まるで「あなた失恋しましたね」という思いを含んだ言葉をかけられたのですが、ただ切っただけです。
長い髪を切ったというのもあるのでしょうが、床に落ちた髪の量をみて、美容室の人がわらわらと集まってきて驚いていました。自分でも、ちょいと髪の量が多いかなと思っていたのですが、どうやら人よりかなり多いようです。近年その美容院に来た客の中で、髪の量の多さNO.1という称号をもらえたし、注文通りに仕上げてもらえたショートカットに満足しています。「もっと短くしたい」とおもってる自分はちょっと怖いけど…。みなりん)

『野外コンサート』
一度は夏のロックフェスティバルとかジャズフェスティバルに行ってみたいと思っていたが、ふとしたきっかけから今年ひたちなか海浜公園の「ロック・イン・ジャパンフェスティバル2001」に行ってきた。発売日当日にチケットを購入。4・5日の二日券を購入したので、会場の近くで一泊、宿をとった。天気が悪いと聞いていたので、また日焼け対策もせず、のんびり構えていたのがまずかった。4日の朝にザーッと降ったあとは空も青い良い日となったのだ。
一日中(丸二日)野外で音楽三昧、日に焼けないわけがない。スタンディングゾーンとシートゾーンに分かれたその会場内は、好きなバンド、アーティストの演奏の時にはどうぞ前に来て一緒に盛り上がって下さいというもので、疲れたら後ろのシートゾーンに敷物でもしいておけば、休んだり、飲んだり、食事をしたり、眠ったり自由なのでとてもリラックスできた。もちろん遠くからシートに転がって風に吹かれながら音楽を聞くのもオッケーなわけだ。ほとんど、私たちはそのシートの上で過ごし、たまに盛り上がりに行ったり、食べ物を買いにいったりして、なんだか贅沢な時をすごした。
一緒にいったメンバーは夫に夫の弟、私の兄だったので気を使うこともなく、もちろんごろ寝をしたりして…気がつくとかなり顔も手足も黒こげになっていた。普段東京で暮らし、会社に勤めているときには、コンサートといっても一度に多くの人たちの参加するコンサートにいけるわけではない。それにちょっと気になる人のコンサートは行こうと思ってもお金の都合、時間の都合などいろんな都合があっていけない、いかないことの方が多い。本当に行きたいものだけを厳選してしまうのだ。本当はどれも聞いてみたいのに。そういう意味でいちどきに今をきらめくミュージシャンをあつめたイベントというのは貴重だと思う。おかげで私も普段は聞かない音楽から新たに刺激をうけたりした。そして、なんだか歌っている人たちが楽しそうにしているとこちらまで楽しくなってきた。こんな顔して私も仕事をしたいなあと思いながら。
月曜日会社にいったら、また一段と黒くなった私をみて、社長が「むかしはよくバイトの学生が夏休みそんなふうに焼けていたなあ」と一言。私はそれよりも一回りは年をくっているのにちょっとこの日焼けはやばかったのだろうか。ちなみに夫の弟のS君はこんなに日焼けしたのは小学生以来だと言っていたのが印象的だった。私っていったい…
(やぎ)

夏の疲れと月曜日に通っている空手疲れにより1回休憩。
(リュウ)

夏期休暇中。

(かわら)