オランダ児童文学作家
リンデルト・クロムハウトさん来日!
(2002.12.3〜12.16)
ペピーノ』の作者でオランダ児童文学作家・リンデルトクロムハウトさんが2002年12月3日に来日しました。2002年12月8日(日)大阪、12月9日(月)愛知、そして最終日の12月14日(土)東京でリンデルト・クロムハウトさんの講演会『オランダの子どもの本を語る』開催されました。ゲスト:末吉暁子さん(児童文学作家) 通訳:野坂悦子さん(翻訳家)

右から末吉暁子さん、野坂悦子さん、リンデルト・クロムハウトさん
12月14日(土)、世田谷文学館で開催された講演会には、児童書に携わる方や関心のある方達が多数参加して下さいました。
講演会は末吉暁子さんのお話から始まり、リンデルト・クロムハウトさんにオランダの子どもの本のことや、作品づくりの楽しさなどと原書の朗読(野坂さんの通訳)やスライド鑑賞も交えて終始和やかなムードで行われました。
クロムハウトさんの率直で人なつっこい語り口に会場はたちまち引き込まれました。とりわけ、文章作家と絵作者との共同作業のしかたがオランダと日本とでは違うことなどが、会場にいる参加者との活発なコミュニケーションを交えて熱っぽく語られました。


講演会の後、本の販売&サイン会も催されました。

◎リンデルト・クロムハウトさん オランダ国内での受賞歴
 1987年 旗と吹き流し賞受賞『盗賊オラーフ』 Olaf de rover(1986)
 1990年 オランダ・子ども審査団賞受賞『やい 手をあげろ!』 Hens up!(1989)
 1991年 銀の石筆賞受賞『ペピーノ』 Peppino(1990)
 *1991年 銀の絵筆賞受賞(シルフィア・ウェーフェのイラストに贈られる) Het bad van de zandloper(1990)
 1991年 オランダ・子ども審査団推薦『噛まれた指の秘密』 Het geheim van de afgebeten vingers(1990)
 1994年 オランダ・子ども審査団賞受賞『いじわる双子のエリーとネリー』 Erge Ellie en nare  Nellie(1993)
 *1994年 金の絵筆賞受賞(ヤン・ユッテのイラストに贈られる)『ラウ・レイ・エンゾ』 Lui Lei Enzo(1993)
 1996年 金の梟賞ノミネート、旗と吹き流し賞受賞『おかしな鳥たち』 Rare vogels(1995)
 1997年 オランダ・子ども審査団賞推薦『エリーとネリーの復讐』 De wraak van Ellie en Nellie(1996)
 1998年 オランダ・子ども審査団賞推薦『おしりを噛むもの』 De billenbijters(1997)
   2000年 オランダ・子ども審査団賞推薦『エリーとネリーが危ない』 Ellie en Nellie in gevaar(1997)
   2001年 キーケブック賞受賞『おおきくなりたいちびろばくん』 Een grote ezel(1999)

◎日本で出版されているリンデルト・クロムハウトさんの作品(2002年12月現在)
  『なんてかいてあるの?』 アンネマリー・ファン・ハーリンゲン絵 野坂悦子訳(PHP研究所)
  『ペピーノ』 ヤン・ユッテ絵 野坂悦子訳(朔北社)
  『おおきくなりたいちびろばくん』 アンネマリー・ファン・ハーリンゲン絵 野坂悦子訳(PHP研究所)
  『ちびろばくんとなかよしのヤッキー』 アンネマリー・ファン・ハーリンゲン絵 野坂悦子訳(PHP研究所)